遺書代わりのブログ

2025年。元気で生きていたい。

胡桃

江戸期の庶民は冷やした物を食べようとはしなかったそうだ。単に腹痛位なら兎も角、一端病となれば防ぎようもなく薬もなかった。甘酒は夏の季語で今で言うオロナミンC。
森鴎外、泉鏡花がアルコール消毒したり、熱を通したもの以外は食べなかったというが、当時としては極めて普通のように思える?その鏡花の好物が、水飴で煮た胡桃だったという。


多分、鬼クルミ、若しくは山くるみ、ひょっとして姫胡桃。小さく皮が固い個性的なそれである。少年の頃の宝物、容易には人に教えなかったものです。フライパンで熱して隙間を作って開けるとか、河原で見つけた窪みのある石を使って割って食べます。
くるみ割り人形というバレエがありますが、あれは菓子ぐるみといってやや大きく皮が薄く食べやすいものですが、知ったのは20歳過ぎてからでした。


おまけ。梅干より少し大きめな実を拾い集め地面に埋めること半月程、皮を洗い食べます。
流石に現代っ子は見向きもしませんが、当時の先輩の中には缶を拾いカエルを食べていたぐらいですから、貴重なお菓子だったことは確かです。

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